縁側とは?その魅力と注意点について解説します

縁側は、日本の建築文化に深く根付いた、憩いの場やコミュニケーションの場として知られています。その独特の魅力は、日本の四季折々の美しい自然環境と調和し、心身を癒す場所として多くの人々に愛されています。この記事では、縁側の魅力、そして注意すべきポイントについて、探っていきます。

縁側のメリットやデメリットを理解して適切な対策を講じることで、豊かな生活を実現できるでしょう。自分のライフスタイルや予算に合わせて、縁側を上手に活用し、心地よいひとときを楽しんでください。

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この記事では、縁側の種類やメリット、デメリットについて紹介します。それらを知ることで、縁側を導入したり、有効活用できたりと新たなライフスタイルに出会うことになるかもしれません。そして、新たな楽しみを発見したり、生活がより豊かになることにもつながるでしょう。

1. 縁側とは

1-1. 縁側の定義

縁側とは、室内と屋外の間にある板敷の通路です。縁側は、日向ぼっこや外の景観を楽しんだり、知人とおしゃべりしたり、と古くから憩いの場やコミュニケーションの場として利用されてきました。

縁側と似たようなものにウッドデッキがあります。その違いは何でしょう。縁側は、軒下に造られます。それに対して、ウッドデッキは、外壁から突き出す形で造られています。要は、上部に軒があるのが「縁側」で、軒がないのが「ウッドデッキ」と考えればわかりやすいかもしれません。

1-2. 縁側の種類

縁側には、以下の通り、大きく2つの種類があります。

縁側の種類

  • くれ縁
    雨戸の内側に設けられた縁側のことです。
    くれ縁の中でも、幅が広いものを「広縁(ひろえん)」と呼びます。
  • 濡れ縁
    雨戸の外側に設けられた縁側のことです。
    雨が降ると濡れてしまうことから、濡れ縁と呼ばれます。
    濡れ縁の中でも、室内の床よりも一段下がったものを落ち縁と呼びます。

2. 縁側のメリットとデメリット

2-1. 縁側のメリット

縁側があることで、それを実際に使用するたけではなく、存在するだけでも下記の通り、メリットがあります。

縁側のメリット

  • 部屋を快適な温度に保つ
  • コミュニケーションやリラックススペースになる
  • 外の景色を楽しめる
  • 開放的な空間を実現

部屋を快適な温度に保つ

夏場は、縁側の存在により部屋と外部との距離ができることで、直射日光を遮ってくれます。これにより、室内温度の上昇を防いでくれます。ただ、縁側が南にある場合はそうなのですが、東や西にある場合は、日が差す角度が低いと直射日光を遮ることは難しいです。
逆に、冬場は、縁側の存在により部屋と外部との間に空間ができることで、冷気の影響を受けにくくなり、低い角度の日光が部屋へ差し込むことで寒さを和らげてくれます。

コミュニケーションやリラックススペースになる

家族とのコミュニケーションだけでなく、来客スペースとしてご近所さんとのコミュニケーションスペースとしても活用できます。
また、一人で過ごす場合には、読書をしたり、寝転んでくつろいだりと部屋とは違った環境でリラックスして過ごすこともできます。

外の景色を楽しめる

開口部が広くなりますので、外の景色を眺めやすくなります。庭の植栽などで季節の移り変わりを感じたり、自然の景色を楽しむことができます。

開放的な空間を実現

縁側が部屋の高さと同じであれば、一体感が生まれて部屋が広く感じます。さらに、部屋と縁側、そして庭と続く、開放的な空間を感じることができます。

2-2. 縁側のデメリット

一方、メリットだけではなく、デメリットもあり、以下の通りとなります。

縁側のデメリット

  • スペースの確保
  • プライバシーや防犯対策が必要
  • 庭の手入れが必要

スペースの確保

縁側を設けるためのスペースが必要になってきます。くれ縁を設ける場合は、建ぺい率などの関係で、同じ建ぺい率の住宅の場合は、その分部屋が狭くなります。また、濡れ縁の場合は、その分庭のスペースが狭くなりますので、縁側がない場合と同じ庭のスペースを実現しようとすると、広い土地を用意する必要があります。

プライバシーや防犯対策が必要

縁側は、外部から見える場所にあるので、プライバシーを確保することが難しくなってきます。併せて防犯面も対策することが必要になってきます。

庭の手入れが必要

庭の植栽などで季節の移り変わりを感じられる反面、庭の手入れがされていないと風情を感じることができません。庭の手入れ不足が気になってしまって、落ち着いて自然の景色を楽しむことができなくなってしまうかもしれません。

3. まとめ

縁側と耳にすることはあると思いますが、その縁側の中にも種類があることを紹介しました。それぞれの種類に特性がありますので、ライフスタイルや予算に応じて選択することになると思います。

縁側には、それを使用することはもちろん、存在するだけで生活を快適にしてくれるメリットもあります。それらのメリットを享受することで生活が豊かになると思います。ただ、デメリットも存在していますので、そちらも考慮して対策をしていく必要もあります。

4. Q&A

縁側とは何ですか?

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室内と屋外の間にある板敷の通路です。縁側は、古くから憩いの場やコミュニケーションの場として利用されてきており、現代でも様々な役割を果たして生活を豊かにしてくれます。

縁側には種類があるのですか?

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設置する場所が、雨戸の内側か外側かで種類が分かれます。雨戸の内側に設けられていれば、「くれ縁」となり、外側に設けられていれば、「濡れ縁」となります。