賃貸借契約の初期費用の内訳は?相場や支払いタイミングも解説
お部屋を借りる時に気になるであろう、初期費用について解説します。初期費用にはどのような費用があるのでしょうか?内訳だけではなく、相場もあわせて解説しますので、参考にしてください。
また、新しくお部屋を借りるのであれば、引っ越しをすることになると思います。賃貸借契約の際に必要となる初期費用だけではなく、引っ越しをするための費用も必要になってくると思います。そのような費用について、あらかじめ知っておいた方がよい必要な費用についても解説します。
新しくお部屋を借りる時は、物件探しを行うことになると思います。その際は、物件の条件だけではなく、契約の時に必要となる初期費用についてもあらかじめ知っておくことをおすすめします。初期費用の妥当性を考える助けとなるため、安心して契約を行うことができるでしょう。
1. 賃貸借契約の初期費用
1-1. 賃貸借契約の初期費用とは何か?
お部屋を借りる際に、賃貸借契約を結ぶことになります。その時に、敷金や礼金、仲介手数料などの費用を払う必要があります。それが、賃貸借契約の初期費用にあたります。
では、賃貸借契約の際に支払う「初期費用」には、どのような費用があるのか「内訳」について、次の項で見ていきたいと思います。
2. 初期費用の内訳
2-1. 賃貸借契約の初期費用には何がある?
賃貸借契約の際に支払う「初期費用」には、下記の費用が含まれます。
初期費用の内訳
- 敷金
- 礼金
- 前家賃
- 日割り家賃
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 保証料
- 鍵交換費用
etc.
敷金
契約終了後の退去時に、お部屋の原状回復のために使用される費用になります。その時にかかった費用が敷金から差し引かれ、残金がある場合は返金されます。
礼金
大家さんへお部屋を借りるお礼として、支払うお金になります。敷金とは性質が異なり、こちらは返金されません。
前家賃
入居する月の家賃をあらかじめ支払います。
例えば、3月に契約をして、4月から入居する場合に、4月分の家賃を前もって支払うことになります。
日割り家賃
入居するタイミングにより日割り家賃が発生します。月の途中から入居する場合に、その月の日数分の家賃が該当します。
例えば、3月に契約をして、3月22日から入居する場合に、10日分(3/22~3/31分)の家賃が日割り家賃に該当し、それを支払うことになります。
仲介手数料
賃貸物件の案内や手続きなどの仲介を行った不動産屋に支払う手数料です。
火災保険料
借りてるお部屋が火災の被害にあった場合に損害を補償する保険が火災保険であり、その保険料になります。
保証料
保証会社を利用するために、保証会社へ支払う利用料になります。退去時に返金はされません。
どのような保証を行うかというと、万が一、借主が家賃を滞納した場合に、保証会社が貸主に家賃の立て替え払いを行います。
※保証会社については、別の記事で解説していますので、参考にしてください。
⇒ 賃貸保証会社とは?
鍵交換費用
入居に備えて、鍵を交換する際にかかる費用になります。防犯の観点から鍵交換が行われます。
2-2. 賃貸借契約の初期費用以外にかかる費用
前項で賃貸借契約時にかかる初期費用について、解説しました。新しくお部屋を借りて新生活を始めるにあたり、必要となる費用はこれ以外にもあります。引っ越し費用や家財購入費用などが必要になります。
引っ越し費用については、もともと住んでいたお部屋から荷物を持って行かない場合には不要です。そうでなければ必要となりますので、事前に考慮しておくのが良いでしょう。また、時期により引っ越し費用が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
家財購入費用については、初めて一人暮らしをする方などは必要になってくると思います。家具や家電など一通り必要なものを揃えようとすると、まとまった金額が必要になると思います。必要な方は、こちらも考慮しておくのが良いでしょう。
3. 初期費用の相場
3-1. 初期費用はどのくらいかかる?
賃貸借契約を行う場合に必要となる初期費用の相場は、借りるお部屋の家賃のだいたい4~6倍と言われています。内訳ごとの相場は、下記の通りとなります。
家賃に対して、
敷金:1~2ヶ月分
礼金:1~2ヶ月分
前家賃:1ヶ月分
仲介手数料:0.5~1ヶ月分
保証料:0.5~1ヶ月分
その他、
火災保険料:1~2万円
鍵交換費用:1~2万円
などが目安となります。もちろん、物件により内訳は異なってきますし、その中でも支払う内容や金額は異なってきます。そのため、賃貸借契約を行う場合の初期費用の目安として、お考えいただければと思います。
3-2. 初期費用の支払いタイミング
賃貸借契約を行う場合の初期費用は、どのタイミングで支払うのでしょうか。それは、原則として入居の申込以降、契約日当日までに支払うことになります。具体的な期日は、不動産屋から案内があると思いますので、そちらの期日までに支払う必要があります。
3-3. 初期費用の支払い方法
賃貸借契約を行う場合の初期費用の支払い方法は、一般的には銀行振込で支払うことになります。不動産屋によっては、現金払いであったり、クレジットカード払いに対応している場合もあります。
4. まとめ
賃貸物件を借りる際に必要となってくる初期費用について解説しました。内訳については、借りる物件により内容は異なってきます。物件によっては、礼金が不要な場合などもあります。あらかじめ、どのような費用がかかるのかを知っておくことで、契約の際に初期費用の内容を正しく把握することができるのではないでしょうか。
賃貸物件をお探しになる際は、事前にこのような内容も把握しておくと良いと思います。そうすることで、安心して契約を行うことができ、理想の物件に出会うことにつながってくるのではないかと思います。
5. Q&A
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賃貸借契約の際に、必要となる初期費用って何ですか?
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賃貸借契約を行う際に支払う費用のことで、「敷金」、「礼金」、「仲介手数料」、「前家賃」などが存在しております。
お部屋を借りるにあたり、契約時の初期費用とは別に、引っ越し費用や家財購入費用などが必要となる方もいらっしゃるでしょう。
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賃貸借契約の際に支払う初期費用は、いくらになりますか?
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一般的に、借りるお部屋の家賃のだいたい4~6倍と言われています。物件により初期費用の内訳やその金額も異なってきますので、目安としてお考えいただければと思います。