固定資産税に関係する、固定資産課税台帳とは？

固定資産課税台帳という言葉を聞いたことはありますか。これは、固定資産税や都市計画税を算出する際の基となる課税標準の価格が登録されているものです。そして、固定資産課税台帳は、いくつかの台帳から構成された台帳の総称です。固定資産を所有する納税者であれば内容を確認することができます。
台帳に登録されている内容を確認することで、固定資産の評価額が適性かどうかの確認をすることができるのです。もちろん、内容に不服があれば、審査の申し出をすることもできます。

1. 固定資産課税台帳の基本

1-1. 固定資産課税台帳とは

固定資産（土地・家屋）の価格は、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて評価され、市町村長（東京都23区内の場合は都知事）がその価格等を決定し、固定資産課税台帳に登録します。
固定資産課税台帳は、固定資産の所在、所有者、状況及び課税標準である価格等が登録された帳簿です。

1-2. 固定資産課税台帳の種類

固定資産課税台帳は、以下の5種類の台帳から構成された台帳の総称です。

2. 固定資産課税台帳の記載情報

2-1. 固定資産課税台帳の見方

下記は、土地課税台帳の様式の見本になります。
登記されている土地の所在地・地番・地目・地積、所有権者の住所・氏名、固定資産の課税標準となる価格などが登録されています。

出典：東京都主税局ホームページ「固定資産 証明・閲覧とは」-「閲覧の種類-様式の見本」

3. 固定資産課税台帳の確認方法

3-1. 固定資産課税台帳の縦覧と閲覧

・縦覧

縦覧とは、自己の土地・家屋の価格を同一市区町村内の他の土地・家屋の価格と比較し、所有する固定資産の価格が適正であるかどうかを確認するために縦覧帳簿を見ることができる制度です。縦覧帳簿には、課税される土地・家屋の価格などが記載されています。

縦覧制度については、各自治体ごとに縦覧期間や縦覧場所など内容が異なりますので、対象の自治体で確認する必要があります。

・閲覧

閲覧とは、自己の資産について、固定資産課税台帳に登録された内容を確認するための制度です。

閲覧制度については、各自治体ごとに閲覧期間や閲覧場所など内容が異なりますので、対象の自治体で確認する必要があります。

4. まとめ

固定資産課税台帳の基本から台帳の構成内容や記載情報、確認方法について紹介しました。台帳の価格は、固定資産税や都市計画税の算出の基になる金額です。その固定資産課税台帳に登録された価格（評価額）について不服があるときは､固定資産評価審査委員会に対して審査の申出をすることができます。

5. Q&A