住宅購入の流れとは?事前に知ることで後悔しない住宅選びを!
住宅購入は一生に数えるほどしか行わない重要なライフイベントの一つです。新しい生活のステージへのステップを踏むわくわく感、夢の住まいを見つける期待感、そして将来の幸福を築く大きな決断の瞬間です。しかし、このプロセスは複雑で、様々な注意が必要です。だからこそ、この記事では住宅購入の流れについて解説します。
住宅購入は大きな買い物ですが、計画的な行動と専門家のサポートを受けることで、失敗を避け、理想の住宅を手に入れる可能性を高めることができます。新しいスタートを切るためのステップを踏む際、このガイドをお役立ていただければ幸いです。
1. 住宅購入の準備
1-1. 物件種別の選択
住宅購入の第一歩は、自身のニーズと将来の計画に合った物件の種別を選ぶことです。新築住宅 or 中古住宅、戸建て住宅 or マンションについて選ぶ必要があります。
物件種別の選択にあたっては、ライフスタイル、予算、将来の計画を考慮し、自身に合った物件種別を選びましょう。一緒に生活する家族がいれば話し合うとよいでしょう。
1-2. 資金計画と予算設定
住宅購入において、資金計画と予算設定は必須です。資金計画を立てる上で、住宅ローンの借入可能額を把握することが重要になってきます。自己資金や月々の支払い額を考慮して住宅ローンの借入可能額を把握しましょう。
借入可能額を知る一つの指標として、年収倍率というものがあります。年収倍率とは、住宅の購入金額が年収の何倍になるかを表した数値です。一般的に5~7倍に抑えるのが適正とされています。
例えば、年収400万円の場合、2,000万円~2,800万円が借入可能額の目安となります。
また、自己資金を準備することも重要です。住宅購入費用は、物件価格だけではなく、頭金 や諸費用 を考慮する必要があります。新築物件の場合、諸費用の目安は、物件価格の約3~7%となっています。
住宅購入の予算の目安としては、住宅ローン借入額と自己資金を合わせた金額となります。これらの金額にて、物件価格と諸費用を負担する形となります。
※予算の決め方について、他にも方法があり、別の記事 でまとめています。
1-3. 希望条件の設定
購入する物件の希望条件を明確にすることは、理想的な住宅を見つける鍵となります。事前に希望条件を検討するにあたり、決めておくとよい条件の一例を以下に挙げておきます。
整理する希望条件
- 広さや間取り
- キッチンのスタイル
カウンターキッチンやアイランドキッチンなど - 庭付きか
- 交通アクセス
駅やバス停からの所要時間 - 周辺環境
スーパーやコンビニ、公園、学校など利用する施設の存在 - 入居時期
希望する条件に100%合致する物件に出会えることは、そう多くはありません。そのために、希望条件の中で譲れない条件、多少妥協できる条件などの優先順位をつけておくことも欠かせないと思います。
希望条件の設定は、物件探しを効率化し、理想的な住宅を見つけるためのベースとなります。希望条件を柔軟に調整しながら、最適な物件を見つける準備をしてください。
2. 申込から売買契約まで
2-1. 購入物件の申し込み
前項までの準備ができましたら、いよいよ物件選びになります。物件情報の集め方として、不動産会社への問い合わせ、ポータルサイトでの検索、不動産情報誌での確認などがあります。
希望条件に近い物件があったら、内見 を行って実物を確認するのがよいでしょう。ネットや資料の情報だけではわからないことや実際の物件との差異などもあったりしますので、できる限り確認しましょう。
理想の物件に出会えましたら、購入申し込みを行います。その際に、多くの場合は申込金が必要になってきます。一般的に5万円~10万円程度と考えるとよいと思います。この申込金については、契約に至らなかった場合には返金されます。
2-2. 住宅ローンの申し込み
住宅購入の際、多くの方が住宅ローンを利用されると思います。住宅ローンは、借入の金融機関の審査に通ることで借り入れができます。
この審査には、事前審査と本審査の2つの種類があります。事前審査の審査に要する日数は、金融機関により異なりますが、3日~1週間程度です。事前審査に必要な主な書類は、以下の通りです。
審査に通りますと売買契約へと進みます。本審査については、その際に行うことになります。
事前審査の主な必要書類
- 事前審査申込書
金融機関が準備 - 本人確認書類
運転免許証など - 収入確認書類
給与所得者:源泉徴収票など
個人事業主:確定申告書など - 物件確認書類
不動産会社が準備
2-3. 売買契約の締結
売買契約締結の前に、宅地建物取引士による重要事項説明があります。確認項目は多いですが、ここで確認しておかないと後のトラブルにつながる可能性があります。不明点などがあればその際に確認して、解消しておきましょう。
売買契約締結の際に、必要となる主なものは以下の通りです。
売買契約時に必要なもの
- 実印
- 本人確認書類
運転免許証など - 売買契約書に貼付する印紙代
- 手付金
物件価格の5%~20%が目安となります
さらに、住宅ローンを利用する方は、住宅ローンの申し込みのための、本審査を行う必要があります。事前審査よりも詳細な審査を行うため、審査に要する日数は、1~2週間程度となります。本審査に必要な主な書類は、以下の通りです。
本審査の主な必要書類
- 借入申込書
金融機関が準備 - 団体信用生命保険申込書
金融機関が準備 - 本人確認書類
運転免許証など - 収入確認書類
給与所得者:源泉徴収票など
個人事業主:確定申告書など - 物件確認書類
不動産会社が準備
3. 住宅への入居
3-1. 内覧会
物件の引き渡し前に、住宅の内覧会が行われます。住宅の内覧会は、物件の状態を確認し、施行に問題がないかなどを確認します。気になる箇所があれば申告して、対応してもらいましょう。
引き渡し後に困ることにならないように、内覧会でしっかりと壁や床の状態、設備の動作確認など物件の状態を確認しましょう。
3-2. 引き渡し
内覧会に問題がなければ、物件の残代金、仲介手数料などを支払い、物件の引き渡しを受けます。そして、引っ越しをして、新たな生活のスタートとなります。
4. まとめ
住宅購入は人生で最も重要な決断の一つです。そのため、成功するためには計画的なステップを踏むことが不可欠です。今回は、住宅購入の流れについて、「住宅購入の準備」、「申込から売買契約まで」、「住宅への入居」と大きく3つの段階に分けて解説しました。
住宅購入を思い立ってから、長いスパンでの活動になります。考えることや対応することなど多岐にわたりますが、理想の住宅を手に入れるためには必要なステップとなります。住宅購入の際は、ぜひ参考にしてみてください。
5. Q&A
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住宅購入における流れはどのようになりますか?
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大きく3つのステップに分けられます。
- 住宅購入の準備
資金計画や希望条件の洗い出し - 申込から売買契約まで
住宅ローンの申し込みや契約締結 - 住宅への入居
内覧会、引き渡し
- 住宅購入の準備
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住宅の希望条件を決めるにあたって、注意すべきポイントはありますか?
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事前に希望条件を整理しておく必要があります。100%理想の希望条件に合う物件にめぐりあえることは難しいため、その中でも優先順位を決めておくのがよいでしょう。